2017年 06月 15日
私を変えた庭
私の庭造りのコンセプトは「育てて楽しむ庭」
庭を楽しみつつ、その植物を花瓶に生けたり、ドライフラワーにして飾ったり、
庭だけで完結するのではなく、もっと植物を取り入れた暮らしを楽しめるための植栽を提案したい。
「暮らしと植物」はそんな思いで始めました。
20代に花屋で働いていたころ、フランスの世界的に有名なフローリスト、カール・フシュ氏が郊外の広大な敷地で植物を育て、
それを摘んで束ねたブーケがあまりにも自然で美しく、うらやましくて仕方なかった。
もちろんそんな贅沢は出来るわけなく、でも憧れとして心に刻まれていたんだと、今となっては思う。
時をずいぶん経て、庭造りに興味を持つようになり、兵庫県立淡路景観園芸学校に入学したのだけど
そこで大変お世話になった、S先生の手がける「エルフガーデン」の美しさに心を奪われた。
植物の特性を知った上での植物配置。
ローメンテナンス、でも美しさはそのままで。
花の時期だけを楽しむのではなく、葉の色やテクスチャー、フォルムで年間を通して楽しめる工夫。
年間を通してでもこの庭の変化を見届けたい。
そしてこの植栽を今後生かしたいと強く思った。
このカール・フシュ氏への憧れと
エルフガーデンとの出会い
これが「暮らしと植物」の原点になったと思う。
カール・フシュ氏の、エルフガーデンとまではいかないけれど、
モデルガーデンは2年目を迎え、少し表情が出てきたように思う。
フロックス(白)とサルビア・ガラニチカ(深い青)
もうすぐここにアガパンサスとモナルダのパープルグラデーションが加わる。
ヒロハマウンテンミントはブーケには欠かせない。
どんどん増えていってほしい。
こちら細葉マウンテンミントも古株ながら毎年ブーケに大活躍。
もうそろそろ株分けしても良いころかも・・・
2年目ワイルドオーツ。
グラス類を入れるとブーケに動きが出る。
ドライ素材としても、とても有効。
そしてこちらが私に庭造りの奥深さを教えてくれた
淡路景観園芸学校のエルフガーデン。
早朝に見たこの景色は一生の宝物。